#PoweredByPosts Japan 2022 イベントレポート
#PoweredByPosts Japan 2022 受賞作品決定!
Creative x X で社会課題を解決するアイディアのコンペティション「#PoweredByposts Japan 2022」決勝プレゼンテーションおよび授賞式が10月3日(月)にオンラインで開催されました。#PoweredByposts についての詳細はこちら
Xは多くの本音が語られ、それらがムーブメントとなって社会にポジティブな変化を生み出す場所です。このプラットフォームの力とクリエーターやプランナーのアイディアを掛け合わせ、世界がよりよい方向へ前進するためにスタートした本イベントも今回で3回目となりました。今年は140作品が集まり、10組のファイナリストから3作品の受賞が決定しました。
今年のテーマは「サステナビリティ」。今回は一般社団法人SWiTCHにご参加いただき、下記いずれかの課題に対して、X上で行うキャンペーンアイディアをファイナリストがプレゼンテーションしました。
- 環境リテラシーの高いZ世代と大人世代の架け橋となりアクションを促すキャンペーン
- MAPA*についての認知・理解を深め行動を促すキャンペーン
受賞したアイディアは、一般社団法人SWiTCHとXで連携し、実施に向けて動き出します。
*MAPA = Most Affected People and Areas。気候変動の影響を最も受けている地域のこと。そのほとんどが南半球の国々。
最終審査員
江守 正多 様
東京大学 未来ビジョン研究センター 教授
国立環境研究所 上級主席研究員
川地 哲史 様
株式会社博報堂
生活者エクスペリエンスグリエイティブ局
局長代理 クリエイティブディレクター
佐々木 康晴 様
株式会社電通
執行役員
デジタル・クリエーティブ・オフィサー(COO)
佐座 マナ 様
一般社団法人SWITCH
代表理事
篠 健司 様
パタゴニア日本支社 環境社会部
ブランド・レスポンシビリティー・マネージャー
永妻 玲子
X Japan株式会社
代表取締役社長
三石 バンデラス 竜史
X Japan株式会社
Director, X Next, Japan & Korea
江守 正多 様
東京大学 未来ビジョン研究センター 教授
国立環境研究所 上級主席研究員
川地 哲史 様
株式会社博報堂
生活者エクスペリエンスグリエイティブ局
局長代理 クリエイティブディレクター
佐々木 康晴 様
株式会社電通
執行役員
デジタル・クリエーティブ・オフィサー(COO)
佐座 マナ 様
一般社団法人SWITCH
代表理事
篠 健司 様
パタゴニア日本支社 環境社会部
ブランド・レスポンシビリティー・マネージャー
永妻 玲子
X Japan株式会社
代表取締役社長
三石 バンデラス 竜史
X Japan株式会社
Director, X Next, Japan & Korea
受賞アイディア
<グランプリ>
企画名:#御社のエスチカは何ですか
チーム:池田慧さん(株式会社ジェイアール東日本企画 関西支社企画部)、上田源さん(株式会社ジェイアール東日本企画 コミュニケーション・プランニング局)
課題:環境リテラシーの高いZ世代と大人世代の架け橋となりアクションを促すキャンペーン
グランプリを受賞したのは、就職活動で学生が問われる「ガクチカ(=学生時代に力を入れたこと)」に着目し、学生から企業へ「エスチカ(=SDGsで力を入れていること)」を逆質問するキャンペーン。Z世代と大人世代に「分断を作らず架け橋を作る」ことが重要と語る池田さん。また、SDGsに関する企業の取り組みは「やっているふりでも成立してしまう」現状があり、その一因として取り組みに対する評価や影響を感じづらいと分析。そこで、就活アカウントを開設するなど、就活に関する情報収集や発信をしている企業にXでZ世代から大人世代へ問いかけ、解答を通して自社の覚悟を示し、インタラクティブな会話が生まれることを狙います。
審査員の佐々木氏は「アクションまで設計されている点がいい。企業側としてはみんながX上で見ているので緊張感のある場になると思うが、だからこそ企業も動き出せる。」と評価。「学生側もただ聞くだけでなく自分はどのように貢献できるのか、動き出したその先のアクションまでアイディアの力でナビゲートできるとより良い取り組みになるのでは」とコメント。江守氏は「SDGsに関する話題は関心のあまり高くない人は逃げていく。しかし就活で学生に問われたら企業も逃げられない。お互いしっかり考えるムーブメントになる可能性がある。非常に可能性を秘めたアイディア」と期待を語りました。
<準グランプリ>
企画名:#WatchWithJapan
チーム:長坂観海さん、齊藤あかりさん、大西はるひさん(株式会社Hakuhodo DY Matrix イノベーションデザインユニット)
課題:MAPAについての認知・理解を深め行動を促すキャンペーン
準グランプリを受賞したのは、MAPA (Most Affected People and Areas) の国々が活躍するラグビーワールドカップのモーメントにコネクトした #WatchWithJapan。気候変動、そしてその影響を最も受けているMAPAの問題は「他人事」に感じがち。それであれば、MAPAの人々と仲間になれば「身内の問題」として捉えられるのではないかというインサイトに基づいたアイディアです。そして、Xはスポーツ観戦に欠かせないツールであることにも着目し、MAPAの国々が多数出場するラグビーワールドカップを一緒に応援し盛り上がることで、MAPAへの理解を深めるチャンスにつなげていきます。
審査員の篠氏は「MAPAがなかなか認知されない中、ラグビーワールドカップを機会を捉え、Xとスポーツ観戦の親和性も活かしていて可能性を感じる」と評価。審査員の川地氏は「自分の仲間だったら真剣に考える。だったらMAPAと仲間になってしまえばいいという着眼点が素晴らしい」とコメント。「実は気候変動に関する取り組みだ、という種明かしの後が重要なので、対戦国からの情報発信やインフルエンサーの活用なども考えられるのでは」と期待を寄せました。
<特別賞>
企画名:#続編の撮れない映画
チーム:内山智義さん(株式会社博報堂 第3BXクリエイティブ局)、根本崚佑さん(株式会社博報堂 PR局)、綾部守人さん(株式会社博報堂 第1BXクリエイティブ局)
課題:MAPAについての認知・理解を深め行動を促すキャンペーン
イベント当日、急きょ用意された特別賞を受賞したのは、気候変動によってこのままでは続編が撮れなくなってしまうかもしれない映画に着目したキャンペーン。「MAPAの国々で起こる出来事は自分ごと化しにくいのが一番の課題」と考えたと綾部さん。そこで、人々が興味を持てる「映画」を入り口にアイディアを設計。また、自分の好きなコンテンツを語り合う人が多く、もう続きが見られないと言われると立ち上がりたくなるX上の人々の気持ちや行動にも注目しました。
審査員の佐座氏は「映画を通して、いろんな人が繋がってMAPAの認知が促せるのではとワクワクしている。同時に、場所だけでなくMAPAの人々についても発信できるともっと良い」と評価しました。審査員の三石氏は、佐座氏のコメントに加え、Xでも昔と今の写真を比較する文化がある点に触れ期待を込めました。
関係者によるイベントの振り返りコメント
<審査員を代表して>
佐座 マナ 氏(一般社団法人SWiTCH)
素敵なプレゼンテーションをありがとうございました。日本のサステナビリティを加速するための方法が多様にあると実感し、希望が広がっています。また、一つ一つのプレゼンが個性的で素敵なアイディアが溢れているということに感動しているところです。個人レベルに留まらず、社会的な大きなシステムの変革を促すキャンペーンアイディアを期待していたので、受賞者の皆さんと啓蒙だけに留まらず、アクションにつなげていくキャンペーンに進化させたいと思っています。応募してくださった皆さんが、家族や友人、同僚たちとサステナブル化を進める取り組みをしていただければ嬉しいです。
進行:太田 和音 (X Next)
リモートでの開催でしたが、応募資料だけでは伝わってこなかった思いが伝わってきて胸がいっぱいになりました。今年は「サステナビリティ」をテーマにして開催しましたが、私自身も気候危機や環境問題に考えるきっかけになりましたし、Xが世の中社会の変化の一助になればと強く感じました。来年も開催できるとしたら、皆さんとぜひ世の中にポジティブなインパクトをもたらすアイディアについて考えていきたいです。
今回受賞されたアイディアは、実際に社会へアクションを起こしていくために、一般社団法人SWiTCHとXと連携し実施に向けて動き出します。その様子は、Xマーケティングで順次発信していきますので、ぜひXマーケティング公式アカウント (@XMktgJP) をフォローして最新情報をチェックしてください。
<ファイナリスト一覧>
企画名:気候危機「おじさん構文」グランプリ
チーム:河野正人さん(株式会社電通 中部支社 ビジネスクリエーション局CRS2部)
企画名:中村哲医師X開設
チーム:橋口幸生さん(株式会社電通 カスタマーエクスペリエンス・クリエーティブ・センター)、佐野光さん(株式会社電通 第7ビジネスプロデュース局)
企画名:#続編の撮れない映画
チーム:内山智義さん(株式会社博報堂 第3BXクリエイティブ局)、根本崚佑さん(株式会社博報堂 PR局)綾部守人さん(株式会社博報堂 第1BXクリエイティブ局)
企画名:#若者のサステナブルな買い物
チーム:根本崚佑さん(株式会社博報堂 PR局)、綾部守人さん(株式会社博報堂 第1BXクリエイティブ局)、内山智義さん(株式会社博報堂 第3BXクリエイティブ局)
企画名:#風情なき未来の俳句
チーム:白岩莉子さん(株式会社 Hakuhodo DY Matrix イノベーションデザインユニット 宮下G)、北﨑 太介さん(株式会社 Hakuhodo DY Matrix イノベーションデザインユニット 蜂矢G)
企画名:#御社のエスチカは何ですか
チーム:池田慧さん(株式会社ジェイアール東日本企画 関西支社企画部)、上田源さん(株式会社ジェイアール東日本企画 コミュニケーション・プランニング局)
企画名:サステナ“ぶる”アワード2023
チーム:小林優介さん(株式会社博報堂 1BXCR局 第一ブランドトランスフォーメーションクリエイティブ局)
企画名:アンサステナブルミュージアム~オフィスで見つけた化石たち
チーム:難波江侑矢さん、尾田高行さん、河邊拓也さん、野村佳乃子さん(株式会社読売広告社 DX戦略推進局 次世代コミュニケーション開発部)
企画名:#WatchWithJapan
チーム:長坂観海さん、齊藤あかりさん、大西はるひさん(株式会社Hakuhodo DY Matrix イノベーションデザインユニット)
企画名:MAPAREAL
チーム:小林優介さん(株式会社博報堂 1BXCR局 第一ブランドトランスフォーメーションクリエイティブ局)