調査
「プライド月間」のモーメントとつながる - 2022年
LGBTQ+のコミュニティを祝福し、彼らの功績を称えるプライド月間
6月が近づくと、Twitterのタイムライン上で、レインボーフラッグを目にすることが増えてきます。毎年6月は、LGBTQ+の人々への理解と権利の向上について啓発する「プライド月間」となっています。レインボーフラッグはLGBTQ+の人々を象徴するひとつであり、最近では多くの企業やブランドがレインボーカラーを活用したキャンペーンを実施して、サポートの声を表明しています。2021年のプライド月間も、企業やブランドがさまざまな視点からプライド月間のメッセージをタイムライン上で発信しました(Twitterカンバセーションレポート:プライド月間の盛り上がりから見えてきたものとは)。
プライド月間に関する会話は、日本においても年々増えています。2020年には前年比で会話量が32%増え、2021年には前々年比で155%増と大きく伸びました。人々は積極的にダイバーシティに関する考えをツイートし、交流しています。
プライド月間 会話量の推移
Source | Brandwatch (プライド月間 OR PrideMonthOR #IrideMonth OR Happy Pride)
プライド月間に関する会話は1ヶ月前から発生し、6月の初週に大きなピークを迎えています。モーメントに合わせたキャンペーンの実施やオーガニックツイートを計画する場合は、早めのアプローチが良いと言えるでしょう。
プライド月間 会話量の推移
Source | Brandwatch (プライド月間 OR #プライド月間 OR PrideMonthOR #PrideMonth OR Happy Pride)
会話に参加するきっかけは豊富
昨年のプライド月間でツイートされた会話の内容を見ていくと、LGBTQ+に関連した映画の公開などもあり、ダイバーシティ関連の法案などに関する意見のみならず、エンターテインメントを切り口にしたツイートも多く見られました。
プライド月間ワードクラウド
Source | Brandwatch (プライド月間 OR #プライド月間 OR PrideMonthOR #PrideMonth OR Happy Pride)
それでは企業やブランドは、どのようにこのモーメントとつながり、発信したのでしょうか?プライド月間に関連しダイバーシティについて問いかける企業もあれば、LGBTQ+をサポートするメッセージを込めたキャンペーンを実施する企業など、各社さまざまなアプローチを取っていました。すぐできるモーメントとのつながり方として、プライド月間の期間を通して、公式アカウントのアイコンをレインボーカラーに変えるなどの方法も取られました。
世界的なモーメントとつながる
プライド月間は世界的なモーメントであることから、各国大使館から発信されていることも特徴的です。Twitterの中心にあるものは会話です(公共の場における会話の力)。開かれた場における会話の力が、このような世界的に意義のあるモーメントを盛り上げていくことができるのではないでしょうか?