Twitterカンバセーションレポート
「ありがとう」を伝えるバレンタインデー
Twitterの会話から見える最新のトレンドやインサイトをお届け
人々は今起きていることについて語り合うために、日々Twitterを訪れています。そのTwitter上の会話データから見えるインサイトをお届けする「Twitterカンバセーションレポート」。今回は、#友チョコ、#おうちバレンタインなど毎年タイムラインが盛り上がるバレンタインデーに関する会話を調査しました。
今年最初のビッグモーメントがやってくる
年末年始のホリデーシーズンが明けて、今年最初の大きなモーメントであるバレンタインデーがまもなくやってきます。年間のイベントに関する会話量を調査した結果では、バレンタインデーはクリスマスやハロウィンに次ぐ人気イベントであることがわかっています。
年間シーズナルモーメントの会話量ランキング
Source: Twitter Internal, 2020/11/1 - 2021/12/1, 対象国:日本. 年間の主要シーズナルモーメント会話量
バレンタインデーの会話はすでに始まっている
バレンタインデーに関する会話のスタートは早く、1月の中旬には会話が発生しています。2021年のバレンタインデーに関する会話量を見てみると、イベント当日3週間前にはすでに会話が前週比の1.6倍に増え、2週間前には前週比2.3倍、1週間前には前週比2倍に推移しています。このボリュームの推移からも、人々がバレンタインデーまでの1ヶ月を楽しみ盛り上がっていることがよくわかります。一方でバレンタインデーに続いて起こるモーメントであるホワイトデーを見ると、会話の盛り上がりは3月に入ってからの約2週間程度に収まっています。また、ホワイトデー当日の会話量は約100万ですが、バレンタインデー当日はその4倍の約400万もの会話が交わされていることからも、バレンタインデーがいかに大きなモーメントであるかがお分かりいただけるかと思います。
バレンタインデーとホワイトデーの会話量の変化
Source: Twitter Brandwatch 2021/1/1-2021/4/30 ,日本語のツイートのみ対象 , バレンタインデーホワイトデーに関する会話量
バレンタインデーは親しい人へ感謝の気持ちを表すイベントに
ここでバレンタインデーに関する会話のキーワードを紐解いていきます。ハートの絵文字や「大好き」といった恋愛感情を表現したキーワードだけではなく、「ありがとう」、「嬉しい」など感謝の気持ちを表現したキーワードが多いことが特徴です。バレンタインデーが恋人たちだけのものではなく、親しい友達や家族に感謝を伝える、または自分自身へご褒美をあげるイベントという側面が強くなってきていることがわかります。
バレンタインデーに関するワードクラウド
Source: Twitter Brandwatch 2021/1/1 - 2021/4/30,日本語のツイートのみ対象.バレンタインデーに関するワードクラウド(共起語)
一方で、日本特有のバレンタインデーにおける文化とも言える「義理チョコ」ですが、コロナ禍でチョコレートを直接渡す機会が失われたこともあってか、「義理」というキーワードは、前年比較で30%以上も会話量が減っていることがわかりました。
義理チョコに関する会話量
Source: Twitter Brandwatch 2020/1/1 - 2020/4/30, 2021/1/1-2021/4/30. 日本語のツイートのみ対象. 義理チョコに関する会話量
キャンペーンや公式アカウントを活用してバレンタインデーとコネクト
それでは、企業はどのようにこの一大モーメントとコネクトしているのでしょうか?2021年のバレンタインの会話に関するハッシュタグランキングをみると、企業によるキャンペーンのハッシュタグの多くが上位にランクインしていることがわかります。また、その中には#dqウォークバレンタインなどゲームイベントに関連づけたキャンペーンのハッシュタグもあり、恋愛やチョコレートの訴求のみに限らず、バレンタインデーを活用したキャンペーン実施が可能であることがわかります。
バレンタイン関連ハッシュタグランキング
Source: Twitter Internal, 2021/2/8-2021/2/14, 対象国:日本. 2021年バレンタインの会話のハッシュタグランキング
バレンタインデーのゲームイベントに関するワードクラウド
Source — Twitter Internal data, 対象期間: 2021年1月1日 2021年4月30日、2021年12月取得、対象は日本のみ。
また、公式アカウントを活用してバレンタインデーに関連したツイートを発信する企業も多くみられ、遊び心のあるツイートがタイムライン上で話題化されるケースもあります。このモーメントに繋がることで、公式アカウントのプレゼンスを高めるチャンスがあると考えられます。
キャンペーン施策によるアプローチ、公式アカウントを活用したファン形成など、バレンタインデーに合わせたマーケティング施策には多くの可能性があります。「恋人たちの日」という概念に留まらず、広い視点でアプローチしてみてはいかがでしょうか?