@Hondaがイベントの開幕時に打ち出したのは、Twitterのインスタントウィン機能を使った懸賞企画でした。懸賞への応募は、@Hondaの#OpenTheCheer （応援をプレゼント）メッセージをリツイートするだけで簡単にできました。ほとんど手間がかからないリツイート操作によって、応募者が1人増えるたびにキャンペーンは拡散されました。賞品としては、毎日当たるAmazonギフトカード20ドル（約2,000円）券やApple Watchのほか、大賞としてホンダアコードの新車1台が用意されました。

@Hondaからプレゼントを受け取ったのは、330人のラッキーな当選者だけではありません。小児脳腫瘍患者を支援する慈善団体であるPediatric Brain Tumor Foundation（@PBTF）もリツイート1件ごとに1ドル（約100円）の寄付を受け取ることができました。#OpenTheCheer はTwitterインスタントウィンキャンペーンを初めてチャリティーに使ったイベントでしたが、@Hondaは期間終了を待たずして、@PBTFへの寄付金の目標額である10万ドルを達成することができました。

このキャンペーンは大成功を収め、30日間で#OpenTheCheer のハッシュタグ利用回数は18万回、インスタントウィンの応募者数は16万2,000人にのぼりましたが、それ以上に大きな成果は、このキャンペーンによって@Hondaブランドの好感度が飛躍的に高まったことでした。キャンペーンを見たユーザーの間で購入意欲は27%、ブランドに対する好感度は9%上昇しました。そのうえ@PBTFに対しても10万ドルの寄付をすることができ、#OpenTheCheer は誰もが得をする最高の結果を生んだのです。